「機動戦士ガンダム」をはじめ、歴代のアニメシリーズに登場するモビルスーツ、モビルアーマーなどをプラモデル化してきたガンプラには、グレードと呼ばれるブランドがあります。
そこで今回は、ガンプラやフィギュア等のおもちゃ類をはじめ、幅広いお品物の買取に対応してきた萬屋が、ガンプラのグレードごとの違いや特徴について、まとめて解説していきます。
初めてガンプラを購入して作るにあたってグレードの基本を知っておきたいという方や、所有するガンプラを買取に出すことを検討しているという方は、ぜひ参考にご覧ください。
目次
ガンプラの全グレードに共通する主な違いとは?
ガンプラのグレードは、主にプラモデルのスケールとテーマ・コンセプトの違いをもとに、ガンプラの製造と販売を手掛ける株式会社バンダイナムコホールディングスが定めたものです。
スケールとは縮尺のことで、アニメシリーズ上の設定サイズを1/1とした場合に、そのガンプラがどのくらいの縮尺で作られているのかを表す数値のことです。ガンプラには、グレードごとに1/144や1/100等の基本スケールが設定されているため、グレードを見れば、購入者が出来上がるガンプラの高さやスケールの違いについて、大まかに理解できるようになっています。
対してテーマやコンセプトとは、企画・製造を進めていく上で基本となる考え方のことです。
ガンプラの場合は、プラモデル化するにあたってこだわるポイントや、どのような人に向けたガンプラにするのか等をまとめた概念、方向性のようなものと理解しておけば良いでしょう。
なお、ガンプラの組み立て難易度やパーツ数、仕上がりの精巧さ、商品ラインナップや価格帯は、このコンセプトにより大きく変わってきます。ガンプラを購入・製作する際は、各グレードの特徴から大まかなコンセプトを理解し、好みの種類を選ぶようにしてくださいね。
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代表的なガンプラグレード9選!それぞれの違い
ここからは、現在もメーカーの主力商品として販売されている種類をはじめ、ガンプラとプラモ用品の買取に幅広く対応する萬屋が、ガンプラの処分・売却を検討する上で知っておいてほしいと考えるものを加えた計9種類のガンプラのグレードの違い、特徴を紹介していきます。
各グレードにおける基本スケールやコンセプトの違いを理解する上での参考として、ぜひお役立てください。
EG(エントリーグレード)
近年のガンプラの中で最もパーツ数が少ない初心者向けのグレードです。手でパーツを取り外してパズル感覚で組み立てられるのが特徴で、価格帯も数百円〜と安価に設定されています。
FG(ファーストグレード)
1/144スケールで、完成時の高さが約125㎜になるガンプラです。もともと他のグレードの廉価版としてスタートしたグレードであり、少なめのパーツ数とシンプルな色展開、また新品でも1つ数百円台という価格設定となっているため、組み立てやすく入手しやすい種類と言えます。
HG(ハイグレード)
1/144スケールで、近年のガンプラの中で最もスタンダードなモデルとされるグレードです。
EGやFGに次いでパーツ数が少なく組み立て難易度が低いとされていること、また新品で3,000円台から購入可能なことから、本格的なガンプラ製作に初挑戦する方からも人気があります。また、スタンダードモデルであることから商品ラインナップも豊富なため、思い入れのあるシリーズの登場機体を作ってみたいという方にもおすすめです。
RG(リアルグレード)
1/144スケールで、先ほど紹介したHGの上位モデルとされるグレードです。HGとの主な違いとしては、パーツ数が増えたこと、またこれにより構成が緻密になったことで可動域が広がり、ポージングの自由度や外観のリアルさが向上したことが挙げられるでしょう。
なお価格帯は、新品で5,000円前後のものが多くなっています。
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MG(マスターグレード)
1/100スケールで、完成時の高さが約180㎜になるガンプラです。HGやRGとの違いとしては、さらにたくさんのパーツ数と色分けで再現されたディテールの美しさ、自由自在な可動域等が挙げられる他、他のグレードよりマニアックな機種展開がされているのも特徴だと言えます。
なお価格帯は、新品で1つ数千円〜10,000円前後とやや高めに設定されており、ガンプラの中でもミドルクラスのモデルと位置づけられています。
RE/100(リボーンワンハンドレッド)
MGと同じく、1/100スケールのガンプラです。MGとの違いとしては、パーツ設計がより洗練されていること、またこれによって組み立てやすさと完成時の圧倒的な迫力の両立を成功させた点が挙げられるでしょう。
PG(パーフェクトグレード)
1/60スケールで、ガンプラの完成時の高さが約300㎜になるグレードです。究極のガンプラをテーマに外観、内部構造のディテールにまでこだわって作られたグレードであるため、パーツ数は800を超えることもあります。またLEDライトアップ等、先進的な技術を採用しているところも、このグレードの特徴だと言えるでしょう。
ただパーフェクトグレードは、その完成度の高い構造ゆえに、組み立ても非常に難しいため、いきなり挑戦するのはおすすめできません。パーフェクトグレードを組み立てるには、HGやRGなど、他のガンプラやプラモデルの製作経験が必要になるでしょう。
MEGASIZE MODEL(メガサイズモデル)
1/48スケールで、ガンプラの完成時の高さが約375㎜にもなるグレードです。現在のガンプラのグレードの中で最大のモデルであり、一つひとつのパーツが大きいため組み立てやすいこと、また出来上がった時の迫力を楽しめるところが大きな魅力となっています。
なお価格帯は、新品で8,500円前後に設定されています。
FULL MECHANICS(フルメカニクス)
MGやRE/100と同じ1/100スケールのガンプラですが、特にメカニカルな意匠にこだわって設計されているところに違いがあります。外装のリアルさ、ディテールに注力しつつも、組み立てやすさも重視した作りになっていて、価格帯は新品で数千円程度が目安です。
各グレードのガンプラの特徴・違い一覧
ここまでに紹介してきた計9種類のガンプラのグレードごとの違い、特徴を、以下の一覧表にまとめ直しました。各グレードの違いを短時間で確認・比較したい時に、ぜひご活用ください。
EG | ・近年のガンプラの中で最も難易度が低い ・道具無しで組み立てられる初心者向けモデル ・数百円台から購入可能な価格帯 |
FG | ・スケール1/144・パーツ数少なめ、色展開もシンプル ・値段は比較的安価な設定 |
HG | ・スケール1/144 ・スタンダードモデル ・標準モデルゆえ、商品ラインナップが豊富 |
RG | ・スケール1/144 ・外観の本物感やポージングの自由度にこだわったHGの上位モデル ・価格帯は5,000円前後のものが多い |
MG | ・スケール1/100 ・ミドルクラスモデルで機種がマニアック ・10,000円前後の種類もあり、やや高め |
RE/100 | ・スケール1/100 ・MGに比べパーツ設計が洗練されている ・組み立てやすさと圧倒的迫力を両立 |
PG | ・スケール1/60 ・究極のガンプラを目指したモデル ・組み立て難易度がかなり高い |
MEGASIZE MODEL | ・スケール1/48 ・ガンプラの中でも最大型のモデル ・大きさゆえの作りやすさと迫力が魅力 |
FULL MECHANICS | ・スケール1/100 ・外装、特にメカニカルな意匠にこだわったモデル ・価格帯は数千円程度が目安 |
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他との違いが際立つ!ガンプラのグレード3選
続いて、ここまでに紹介してきたグレードよりも、ガンプラの見た目や商品展開において違いがわかりやすい3つのグレードについて、それぞれの特徴を紹介していきます。こちらも、これから購入・製作するガンプラを選ぶ上で、また自宅で保管されていたガンプラのグレードを確認する際の参考としてご覧ください。
SDガンダムシリーズ
SDガンダムは、スーパーデフォルメシリーズと呼ばれるグレードのガンプラです。完成時の高さが約80㎜になる種類で、合体や可動ギミックも楽しめます。
シリーズには「SDガンダムBB戦士」や「SDガンダムGジェネレーション」の他、SDフレームとCS(クロスシルエット)フレームの2種類を使用することで低等身と高等身の両方を楽しめるよう作られた「SDガンダムクロスシルエット」等の種類があります。
他のグレードと見た目が大きく異なること、またかっこよさとかわいさの両方を併せ持っているという点において、特に違いがわかりやすいグレードだと言えるでしょう。
EXシリーズ
ここまでに紹介したグレードは、基本的にはすべて作中に登場する人型のモビルスーツ、モビルアーマーをプラモデル化したものでした。対してEXシリーズは、作中の戦艦や戦車、戦闘機、兵器といった人型でない機体に焦点を当てたグレードであるため、特に商品ラインナップにおいて他のグレードとは大きな違いがあります。
旧キット
HG、PG、MG等のグレードが登場する前に発売されたもので、近年のシリーズ分けの基準に該当しないグレードのガンプラは「旧キット」という名称で呼ばれています。なお一般的に、ガンプラの箱には該当グレードのアルファベット表記やロゴが明記されていますが、旧キットの箱には、グレードの明記がされていません。
旧キットと他のグレードのガンプラの違いを見分けたい時は、まず外箱にグレードの記載があるかどうかについて、確認してみると良いでしょう。
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