フィギュア表面の色移り、色あせは、フィギュアに起こる代表的な劣化現象の一つです。
しかし、フィギュア全体の見た目や印象を変えてしまう色移りは、コレクターにとって非常にショックなだけでなく、将来的に買取へ出す際に、査定額の減額理由にもなってしまいます。
そこで今回は、フィギュア等のおもちゃ類やホビー品をはじめ幅広いお品物の買取に対応してきた萬屋が、フィギュアに色移りが起こる原因と有効な予防策、付いてしまった汚れへの対処法などについて徹底解説していきます。
フィギュアの色移りの原因と対策、対処法が知りたいという方は、ぜひ参考にご覧ください。
目次
フィギュアに色移りや色あせが起こる原因は?
まずは、フィギュアに色移りが起こる原因について、一緒に発生しやすい色あせの原因と併せて確認していきましょう。
フィギュア表面の色移り、色あせは、主に以下のような原因で発生すると考えられています。
- 色移りの原因:他のフィギュアや品物、素材、染料と接触したことによるもの
- 色あせの原因:紫外線や熱、湿気による塗料色素の劣化や変色、変質によるもの
まとめると、保管している間に他のフィギュアや色素と接触することによって色移りが、また直射日光を浴び続けたり、高温多湿な環境下に置かれることによって色あせが発生するということになります。
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フィギュアの色移り・色あせの予防方法3選
他の色素との接触、紫外線、高温多湿によって色移りや色あせが発生するということは、保管する場所や方法を工夫すれば、フィギュアの色移りや色あせは防げるということになります。
そこで以下からは、フィギュアの色移り・色あせ予防に効果的な対策を3つ紹介していきます。
その①紫外線と高温多湿を避けてフィギュアを保管する
フィギュアの主原料である樹脂素材やレジンには、紫外線や熱、湿気に弱い性質があります。
そのため、直射日光が当たる場所や、高温多湿な環境で長期間保管すると本体が変形したり、塗料や色素が変質することによる塗装の剥がれや他のフィギュアへの色移り、変色、色あせ等の劣化が起こってしまうのです。
フィギュア本体、また表面に塗られた塗料の変質による色あせ、他のフィギュアへの色移りを防ぎたいなら、直射日光や照明の光が届かず、風通しが良い場所でフィギュアを保管する必要があると覚えておきましょう。
なお、押し入れやクローゼット、倉庫などの密閉された空間でフィギュアを保管する場合は、定期的に扉を開放して換気し、中が高温多湿にならないようにしなければなりません。
その他、フィギュアをきれいな状態のまま保管するための収納・保管のポイントについては、以下の記事で詳しく紹介しています。フィギュアの色移りや色あせを予防する上でも役立つ情報をまとめていますので、ぜひこちらも併せてチェックしてみてください。
【関連記事】大切なフィギュアをきれいなまま保管する方法は?収納する際の注意点や場所選びのコツも紹介
その②他のフィギュアや素材とは接触させないようにする
フィギュアの色移りは、他の色素と長時間に渡って接触し続けたり、擦ったりすることで起こるため、保管中に色移りの原因となるものに触れさせないことが効果的な予防策となります。
具体的には、他のフィギュアをはじめ、濃い色の収納ボックスやビニール、紙、布などに接触させないことが重要です。フィギュアを保管する際には、細かいパーツの破損と色移りの予防を兼ねて、以下のような対策を取るようにしましょう。
- 製品の保護等を目的に使われる薄い紙、または気泡緩衝材を一体ずつ巻きつける
- それぞれのフィギュアを箱に入れる、または間に仕切り板を入れた上でケースに入れる
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その③可能であれば、色移りしそうなパーツを外しておく
フィギュアの中には、さまざまなパターンのヘアスタイルや衣装への着替え、異なるポージングを楽しめるように、いくつかのパーツが着脱可能なつくりになっているものがあります。
色移りは、濃い色の髪や服のパーツと肌等の薄い色のパーツが接触することによっても起こり得ます。所有するフィギュアが、パーツを着脱できるものであれば、保管時に濃い色のパーツを外すようにすることも色移りへの効果的な対策となるでしょう。
フィギュアに色移りや着色が起きてしまった場合の対処法
最後に、フィギュア表面に色移りによる汚れが付着してしまった場合に所有者であるお客様ができることについて、解説していきます。
ただし、本来フィギュアの色移りによる汚れの落とし方は、フィギュアの材質や色移りの度合いによって変わってくるものです。
そのため、古い年代のフィギュアで材質がはっきりしないものや汚れの範囲が広いもの、極端に濃い色が色移りしている場合等は、これから紹介する一般的な方法では汚れを落としきれなかったり、表面が傷つき、さらなる劣化が起こるリスクもあります。
買取価格を上げるために色移りを解消しようとしたのに、フィギュアそのものが傷つき、価値が下がってしまっては本末転倒です。色移りによってフィギュアに付いた汚れを落とす時は、素材や汚れの質をよく見極めた上で、自己責任で行うようにしてくださいね。
軽度な色移りなら、消しゴムで擦って落とす
ちょっとした黒ずみや色移りであれば、柔らかい消しゴムや、デスクマット等ビニール素材の汚れを取るために作られた消しゴムで擦れば、落とすことができます。まずは目立たない部分で力加減を確認してから、色移りした箇所を優しく擦って汚れを落とすと良いでしょう。
なお、この方法の注意点としては、汚れた消しゴムを使うとかえってフィギュアが汚れる恐れがあること、また力加減が強すぎると塗装を傷つけてしまうことが挙げられます。新品のきれいな消しゴムを使用し、できるだけ優しい力で擦るようにしましょう。
それでも落ちなければ拭く、または洗ってみる
消しゴムを使っても色移りが落ちなかった場合は、塗装に影響しないノンアルコールのウェットシート、またはウェットシートの液を含ませた綿棒で優しく拭いてみるのがおすすめです。
なおフィギュアを拭く時も、力が強すぎると摩擦で塗装が剥がれてしまう恐れがありますので、注意しましょう。
また拭いても汚れを落としきれなかった場合には、フィギュアを水洗いするという方法もあります。以下に、フィギュアを洗うための基本的な手順を紹介するので、参考にご覧ください。
- 金属素材が含まれている場合は素材別に分解し、樹脂素材のみ洗うようにする
- 35~38度のぬるま湯と中性洗剤を5:1くらいの割合で混ぜ合わせ、洗浄液をつくる
- 洗浄液の中にフィギュアの樹脂製パーツを入れ、5~10分ほどを目安に浸け置きする
- パーツ表面に汚れが浮いてきたら、指の腹で優しく撫でるようにして一つずつ洗う
- 綺麗な水ですすぎ、タオルで優しく水気を拭き取った後、風通しの良い場所で乾かす
- しっかり乾いたことを確認できたら、保管しておいた金属製パーツと一緒に組み立てる
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場合によっては、諦めなければならないことも
消しゴムや拭き取り、水洗いのすべてを試しても色移りが取れない時は、除光液やメラミンスポンジ等を使って色移りによる汚れを落とすしかなくなってきます。
しかし、これらはフィギュア表面の塗装を溶かしたり、研磨することで着色汚れを落とす方法であり、フィギュアにダメージを与える可能性が高いため、基本的にはおすすめできません。
どうしても色移りによる汚れが取れない時は、無理に落とそうとせず、少しでもきれいなうちに買取に出すことを検討してみてください。なお、まだまだ手元で保管しておきたいという場合は、これ以上色移りや色あせが進まないように、保管時の収納方法や環境を見直してみると良いでしょう。
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