適切な方法とタイミングでフィギュアをお手入れし、少しでも綺麗な状態に保つことは、
将来的に売りに出す際の買取価格を少しでも高くするための対策として効果的です。
そこで今回は、フィギュア等のおもちゃ類・ホビー品をはじめ幅広いお品物の買取に対応する萬屋が、フィギュアの基本的な洗い方やお手入れ、掃除の方法について解説していきます。
併せて、フィギュアの状態に合った掃除方法を見極めるためのポイントや、水洗いする上での注意点等についても紹介していくので、フィギュアをお持ちの方はぜひ参考にご覧ください。
目次
フィギュアを洗ってお手入れした方が良いのはどんな時?
洗い方の手順を紹介する前に、まずは、フィギュアがどのような状態になったら洗うべきなのかについて、改めて確認していきましょう。
フィギュア本体の主原料は、ポリ塩化ビニルとも呼ばれるPVC、ABSなどの樹脂素材であり、その中には「可塑剤」という添加剤が入っています。可塑剤とは、主に素材を柔らかく・加工しやすくする目的で使われる薬剤で、時間の経過とともに気化していく性質があります。
しかし、箱やショーケースの中などの密閉空間では、可塑剤はうまく気化することができません。フィギュア表面に染み出し気化できなかった可塑剤は、そのままベタつきとして残る他、独特の嫌な臭いを発生させる原因となるのです。
フィギュア表面に付着したベタつきは、そのまま放っておいてもなくなることはありません。
水を主成分とするウェットシート等で拭き取ってみて、それでも取れない場合は、水洗いする必要があると理解しておきましょう。
なおベタつきや異臭以外にカビの発生が気になる場合も、後述する方法でフィギュアを水洗いするのがおすすめです。
【関連記事】未開封フィギュアの買取事情を紹介!買取価格を高くするコツや下がるケースについて
洗う以外のフィギュアのお掃除・お手入れ方法一覧
フィギュア表面の軽いベタつき、ホコリの蓄積、着色汚れに対しては、水洗いは必要ありません。以下の各方法で簡単なお手入れや掃除をすれば、きれいにすることができるでしょう。
少しベタつきが気になる場合 | フィギュアの塗装に悪影響を及ぼさないノンアルコールのウェットシート、または赤ちゃん用のおしりふきなどで表面を拭く。 |
ホコリの蓄積が気になる場合 | 以下いずれかの道具を使い、できるだけフィギュア表面を傷つけないように、優しくホコリを除去するのがおすすめ。 ・カメラレンズのお手入れに使うゴム製のブロワー、スプレー式のエアダスター ・柔らかい毛で作られた化粧用の筆、はけ、ブラシ ・パソコンのキーボード等の掃除に使うスライムタイプのクリーナー |
色移り・着色汚れが気になる場合 | 柔らかい質感の消しゴムで優しく擦るか、塗装に悪影響を与えないノンアルコールのウェットシートで優しく拭き取る。 |
なお、フィギュアの拭き掃除に除光液を使用したり、汚れを取り除くためにメラミンスポンジを使用すると、表面のツヤ加工や塗装が剥がれてしまうことがあります。フィギュア表面を研磨したり、溶かしてしまうような道具は、できるだけ使わないようにしてください。
【関連記事】開封済み・箱なしフィギュアは買取に出せる?売る時の注意点やポイントも解説
フィギュアのベタつきを落とす!基本の洗い方
ここからは、水と洗剤を使った基本のフィギュアの洗い方について、具体的な手順を紹介していきます。
フィギュアの洗い方①素材ごとにパーツを分解する
フィギュアのうち、水洗いしても問題ないとされているのは樹脂素材でできたものだけです。
メタルビルドやROBOT魂、可動式のものなど一部のフィギュアは、樹脂素材と金属素材を組み合わせて作られているため、まるごと水洗いすることはできません。
金属素材が使われている可能性があるフィギュアを洗いたい時は、フィギュアを分解してパーツの素材ごとに選別し、樹脂製のパーツのみ水洗いするようにしてください。なお金属製のパーツは、樹脂製素材の水洗いと乾燥が終わるまで別の場所で大切に保管しておきましょう。
フィギュアの洗い方②中性洗剤入りのぬるま湯を用意する
フィギュアを分解し、素材別に選別したら、次はフィギュアを洗うための洗浄液を作ります。
洗面器やボウルに35〜38度くらいのぬるま湯を溜め、そこに酸性・アルカリ性両方の汚れを落とすのに適した食器洗い洗剤等の中性洗剤を入れて、よく溶かしたら洗浄液の完成です。ぬるま湯の温度は人肌くらい、水と中性洗剤の割合は5:1くらいを目安に作ると良いでしょう。
フィギュアの洗い方③パーツを浸け置きして、指の腹で優しく洗う
洗浄液が完成したら、その中に樹脂製のパーツを入れて、5〜10分を目安に浸け置きします。
中性洗剤の成分により、パーツ表面に付着した汚れやベタつきが浮いてきたら、指の腹で優しく擦るようにして手洗いしてください。
フィギュアの洗い方④よく水ですすいだ後、水気を拭き取り乾燥させる
汚れとベタつきが落ちたら、きれいな水でしっかりとすすいで、パーツの洗浄は完了です。
あとは、破損しないようにタオルで優しく水気を拭き取ってから、網の上などの通気性が良い場所にパーツを並べ、数日かけて湿気がなくなるまでしっかり自然乾燥させましょう。
なお、パーツを分解して洗浄した場合は、完全にパーツが乾いてから組み立て直すようにしてくださいね。
フィギュアをお手入れ・水洗いする上での注意点4つ
続いて、先ほど紹介した洗い方でフィギュアをお手入れする際の注意点を、4つ紹介していきます。
いずれも、大切なフィギュアをきれいなまま保存するために、また将来的にフィギュアを売る時の買取価格をアップさせるためにも役立つ情報ですので、しっかりチェックしましょう。
ぬるま湯の温度は38度くらいまでが上限
フィギュアの主成分である樹脂には熱に弱い性質があるため、洗う時に40度を超えるような高温のお湯を使用すると塗装が溶けて剥がれ落ちたり、本体が変形してしまう恐れがあります。
フィギュアを洗う時のぬるま湯は、38度以上にならないように、きちんと管理しましょう。
傷や塗装が剥げるのを防ぐため、道具は使わない
冒頭でも少し述べた通り、洗浄時に表面の加工や塗装を研磨するような道具を使用すると、大切なフィギュアを破損してしまうリスクがあります。フィギュアを水洗いする際には、硬いスポンジなどの掃除道具は極力使用せず、手や指で優しく撫で洗いするようにしてください。
分解・洗浄したパーツや付属品の紛失に注意
フィギュアの買取価格は、発売された当時の状態に近いほど、高額になるのが一般的です。
せっかくフィギュア本体、箱、付属品がすべて揃っていたのに、分解・洗浄する時にパーツを紛失して「開封済み・欠品あり」の状態になると、買取価格が減額されてしまいます。
フィギュアを洗う時は、分解・洗浄・乾燥中にパーツを紛失しないよう十分ご注意ください。
【関連記事】フィギュアを高価買取してもらうには?宅配・店頭・出張の違いや業者選びのコツ
古いフィギュアは洗うと傷んでしまうことも
シミや臭いが付着していることもある中古フィギュアも、ここまでに見てきた基本の洗い方できれいにすることができます。ただ、非常に古いフィギュアで塗装に異変がみられるなどの劣化が進んでいるもの、また素材がわからないものに関しては、水や洗剤を使って洗うことで変質、損傷が起こる可能性もゼロではありません。
劣化が進んだ状態、または素材不明の古いフィギュアにベタつきがあって洗いたい時は、通常より洗剤の比率を減らして薄めた洗浄液を使って、優しく洗ってみることをおすすめします。
ただ、薄めた洗浄液を使ったとしても、洗うことで古いフィギュアが変質・損傷する可能性はあります。どうしてもベタつきや汚れが気になる場合にのみ、自己責任で実施してください。
フィギュア表面のベタつき・汚れの付着を防ぐには?
最後に、フィギュアにホコリや汚れが付着したり、可塑剤によるベタつきが発生するのを防ぐためにできることについて、まとめて紹介していきます。
お手入れや掃除、洗うための手間を最小限に抑えつつ、フィギュアをきれいな状態で保管・鑑賞したいという方は、ぜひ実践してみてくださいね。
- 変形や変質の一因となる高温環境を避け、直射日光の当たらない冷暗所に収納する
- カビの発生を防止するために高温多湿を避け、近くに除湿剤などを設置してフィギュア周辺の湿度を50%以下に抑える
- ホコリの蓄積と紫外線からフィギュアを守るため、UVカット機能があるケースや棚に入れて展示する
- 販売時の箱の中や、ケースに入れて保管する場合も、必ず月に1回以上換気する
まるごと買取!フィギュアの査定依頼はぜひ「萬屋」へ!
萬屋では、フィギュアやガンプラ、トレカ、ゲーム機等のおもちゃ類をはじめ、時計、その他日用品やホビー品に至るまで、以下のようなお品物を幅広くまるごと買取しております!
- 各種フィギュア、ガンプラ、各種プラモデル、メタルビルド、ROBOT魂
- コミック、トレカ、ポケカ、各年代のゲーム機、レトロゲーム
- 釣具、家電、楽器、古着、スポーツ用品、CDやDVD、アイドルグッズ など
10店舗を展開する東北エリアにおける店頭買取、出張買取はもちろん、宅配買取では日本全国を対象に、オンラインでフィギュア等おもちゃ類と時計の買取に対応。全店舗累計で年間約20万件以上の査定実績を持つ専門スタッフが、1点からでも、箱や内容物に多少のダメージ・欠品があっても、あなたの大切なコレクションを無料で丁寧に査定させていただきます。
不用品の処分や、フィギュアやガンプラ、おもちゃ、時計等のコレクションの売却をお考えでしたら、創業20年の歴史と豊富な査定実績を誇る萬屋まで、ぜひお気軽にご相談ください!
※記事内で紹介する作品名・会社名・メーカー名・商品名・サービス名等は、それぞれ各社の商標または登録商標です。